ぼりログ

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愛のこもった手料理がなぜおいしいのか、板前がちゃんと説明します。

どうも、ぼり@板前ライターです!

みなさんは普段「手料理」って食べてますか?

ご家庭で作ってもらう方、実家で母親に食べさせてもらっている方、交際相手に作ってもらっている方等、いろんな手料理の形があると思います。

食文化が発達した近年、例え高級店に行かずとも「おいしい料理」に出会う事は容易となってきました。

そんな中、「奥さんの作った手料理が一番おいしい」なんて幸せな言葉を耳にする事がありますが、これって全然変な話じゃないんです。

今回は料理を本業とする「板前」の僕が、なぜ「愛のこもった料理」はおいしいのかを説明したいと思います。

 

味覚と心の繋がり

なぜ飲食店の料理人の作った料理よりも一般の方の手料理がおいしいのか?

それは食べる人の「味わう姿勢」にあります。

自分の為に「わざわざ」手間暇かけて手料理を作ってくれる。

これってすごく有り難い事で、幸せな事ですよね?

この「有難み」はそのまま「味覚」に直結します。

味付けが濃い薄いとかはおいておいて、有難みを持って食べる料理は、人は必ず「味わって」食べようとします。

味覚は感情に正直なので、いつもより過敏にその料理の情報を吸収しようとする。

するとふだん何気なく食事を済ませている時には気付かない、食材の持ち味や食感、香りなどを「五感全て」で吸収しようとするんです。

 

プロセスが有難みをつくる

有難みを感じる為には「プロセス」が重要になります。

例えば、普段料理をしない彼女に手料理をふるまってもらえるとなったら、「普段は作らない」という事も重要な「プロセス=価値」となって食べる人の心境に影響を与えます。

他にも、「毎日の家事で忙しい中作ってくれた」とか「朝からじっくりと時間をかけて作っているのを見ていた」というのも同様に「料理を味わう姿勢」に大きな影響を与えます。

あと、普段料理をする人こそわかると思うのですが、「1食を作る事の大変さ」を理解しているからこそ、自分の為に作ってくれる料理ってすごくありがたいですよね。

変な話かもしれませんが、僕は仕事として料理を作っているので、手間や献立を考える事の大変さを痛いほどわかっているので、余計に手料理に対して有難く感じます。

数年前に実家を離れ一人暮らしを始めてから、久々に実家に帰ったときに食べる「母の手料理」が、昔は「当たり前」になってしまっていたけど、すごく有り難く感じられるようになり、おいしく食べる事ができるようになりました。

今となっては、仮にウインナーを茹でてもらうだけでも「わざわざ自分の為に」という気持ちが出てくるのですごくおいしいです。笑

 

お店で料理を食べる時にも関わるプロセス

これはもちろんご家庭での話だけではありません。

いきつけのお店がある方もいらっしゃると思います。

 

理由も様々で「安い」とか「近所」とか色々とあると思うのですが、「おいしい」とか「店主が好き」という理由で行っている常連のお店では、店主さんの料理や会話を楽しみたいというような、そのお店への自分の「思い入れ」がありますよね? 店主がちゃんと選んできた食材という信用、目の前でしてくれる調理、その食材にまつわる知識の説明や味わい方。これら全てを含めて「味わう」という事になります。

 

これは個人の接客に対する好みも関わってくるかもしれませんが、ただ完成した料理を目の前に置かれて食べるだけより、産地や生産者の説明、1品に対してのこだわり、おいしく味わってもらう為に味わってほしいポイント等を作り手から説明してもらうだけで、「ただ食べるだけ」よりもずっと味わって食べる事ができるのではないでしょうか。

 

「有難み」を「味わう」

料理をおいしく、味わって食べるには自分の心に余裕を持って食べる事が必要です。

 

イライラしているときと、幸せな気分のとき、たったそれだけで同じ料理を食べたとしても、全然味わい方って変わってきますよね?

 

自分の心が素直に「料理を味わう姿勢」でいるだけで普段の食事はずっとおいしく食べられるようになります。 「何を食べても一緒」「食に興味がない」と口にする人もいるし、興味がないのであればそれは全然かまわないと思います。

 

ですが、普段の食事を楽しみにしている方で、食事がおいしくないと感じてしまう事がある時は心に余裕がない時だったりするのかもしれません。

 

接待やプライベートでの重要な席等で料理を食べても「味を覚えていない」なんて事もあると思いますが、それも「心に余裕がない」状態なので仕方がない事なんです。

まとめ

料理を味わう事と心の関係性について書かせていただきましたが、以前先輩に紹介して頂いて読んだ本でとてもオススメだった本があるので一緒に紹介させていただきます。

 料理に対する姿勢が変わる事で、味の感じ方が変わり、幸せを実感する事ができる。

そんな事をご家庭での料理で説明しているとても素敵な著書です。 飲食関係の方、普段料理をする人、全く料理をしない人。どんな人にも1度読んでみてほしい。

きっと普段の食事から改めて幸せを感じる事ができると思います。

 

以上、ぼりでした!